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※本誌でインタビューさせていただいた翻訳家・岩本正恵さんの
2014年末の訃報を受け、より多くの方々に手にとっていただけるよう、
無料配布へ切り替えております。
発行:co-LLaps(コラプス)
【目次】
■インタビュー特集「生きるためのテクスト」
・山城むつみ「ドストエフスキーのように生きる」
・鈴木雅雄「シュルレアリスム(と)の恋愛関係」
・岩本正恵「翻訳小説の愉悦と、日常へ還るポストモダン」
・北小路隆志「動け、死ぬな、甦れ!――あるいは、それでも恋する〈社会派シネマ〉」
・磯部涼「一晩だけのパーティーから“新興”する共同体まで」
■対談特集 杉井ギサブロー×山村浩二
「時代の中のアニメ/アニメーション」
■エッセイ・論文
・張予思(東京大学大学院学際情報学府修士課程)「南京 東京」
・伊藤農(東京大学大学院学際情報学府修士課程)「核時代における代表者:高木仁三郎の学問、そして運動」
・藤間公太(慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程)「子育てにおける「家族主義」とその陥穽――佐世保市小六女児同級生殺傷事件の事例から――」
【プロフィール】
・山城むつみ (やましろむつみ)
1960年大阪府生まれ。文芸評論家。大阪外国語大学ロシア語学科卒業。1992年、「小林批評のクリティカル・ポイント」で第35回群像新人文学賞評論部門受賞。著書に『文学のプログラム』、『転形期と思考』、『ドストエフスキー』がある。現在、東海大学文学部文芸創作学科教授。
・鈴木雅雄(すずきまさお)
1962年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程中退、パリ第7大学博士課程修了。現在、早稲田大学教授。著書に『シュルレアリスム、あるいは痙攣する複数性』、『ゲラシム・ルカ――ノン=オイディプスの戦略』、『シュルレアリスム美術を語るために』(共著)など、訳書にアンドレ・ブルトン『魔術的芸術』(共訳)など。
・岩本正恵(いわもとまさえ)
1964年生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。翻訳家。訳書にJ・ランザ『エレベーター・ミュージック』、M・コステロ/D・F・ウォーレス『ラップという現象』、A・ヘモン『ノーホエア・マン』、C・キーガン『青い野を歩く』、P・キャメロン『最終目的地』、A・ドーア『メモリー・ウォール』などがある。
・北小路隆志(きたこうじたかし)
映画評論家。京都造形芸術大学映画学科准教授、東京国立近代美術館フィルムセンター客員研究員。著書に『王家衛的恋愛』、共著に『映画の政治学』、『ペドロ・コスタ 遠い部屋からの声』、『<社会派シネマ>の戦い方』、『ゼロ年代+の映画』などがある。「朝日新聞」や「装苑」をはじめ新聞、雑誌などで映画評を中心に執筆。
・磯部涼(いそべりょう)
1978年、千葉県生まれ。音楽ライター。著書に『ヒーローはいつだって君をがっかりさせる』、共著に『ヤンキー文化論序説』、『ゼロ年代の音楽』などがある。『プロジェクトFUKUSHIMA! 2011/3.11-8.15 いま文化に何ができるか』、2004年末からの原稿をまとめた『音楽が終わって、人生が始まる』を刊行予定。
・杉井ギサブロー(すぎいぎさぶろー)
1940年静岡県生まれ。58年に東映動画入社。61年に虫プロダクション創立に参加し、『鉄腕アトム』を演出する。75年『まんが日本昔ばなし』の立ち上げに携わる。85年『銀河鉄道の夜』で毎日映画コンクール・大藤信郎賞、2005年『あらしのよるに』で日本アカデミー賞優秀アニメーション賞受賞。京都精華大学マンガ学部アニメーション学科教授。
・山村浩二(やまむらこうじ)
1964年愛知県生まれ。2002年『頭山』がアヌシーなど主要な国際アニメーション映画祭で6つのグランプリを受賞、アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート。07年『カフカ 田舎医者』もオタワなど7つのグランプリを受賞。最新作『マイブリッジの糸』を2011年9月に公開。東京造形大学客員教授、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授。